東京のたい焼き ほぼ百匹手帖

2015年10月04日

薄皮たい焼 銀のあん 東京ソラマチ店【押上@東京メトロ半蔵門線】

     
 
たい焼きを買いに押上に来た。

東京スカイツリータウン方面改札からエスカレーターで地上へ出て、
ソラマチ商店街のある East Yard から Towar Yard に向かう。
ソラマチひろばからフードマルシェのある2階へ上がり、
5番地の一画に「薄皮たい焼 銀のあん 東京ソラマチ店」がある。

現在「薄皮たい焼 銀のあん」といえば日本全国的に、
何処の支店でも大概は看板商品が“クロワッサンたい焼”である。
この一大ブームを巻き起こしている人気商品は、
今や「薄皮たい焼 銀のあん」ブランドはおろか、
競合他社でも類似の商品が売られ程に普及している。
その勢いで今までの支店は次々カフェに模様替えして、
遂には“クロワッサンたい焼”専門店になって行くケースが多い。

そうなると肩身が狭いのは店名にも記された、
一般的は“薄皮たい焼”なのである。
ホームグランドである「薄皮たい焼 銀のあん」ですら、
すっかり活躍の場を失った“薄皮たい焼”の姿は、
都心の「薄皮たい焼 銀のあん」で見掛けるのは困難となっている。
今“薄皮たい焼”を購入するなら、
郊外にある「薄皮たい焼 銀のあん」の支店か、
系列の「築地銀だこ」に行ってみるのが常套手段である。
とはいえそこでも“クロワッサンたい焼”がメインで売られているが、
少しでも高い確率で“薄皮たい焼”が購入できる。

そんな希少な存在となった“薄皮たい焼”が、
都内の下町である押上で購入できるのは、
売られているのが日本屈指の観光地だからである。
それ以外に理由が見当らない。
何故なら国内外から訪れる観光客の皆さんに、
たい焼きを販売するのに“クロワッサンたい焼”だけというのは、
いきなり応用編から習わせるようなもので、
このままでは間違った認識を与えてしまう恐れがあるからだろう。
物には何事も順序というものがある。
基本の“薄皮たい焼”を食べてたい焼きを理解してから、
応用編“クロワッサンたい焼”を食べてもらわないと、
ただ焼き立ての魚型餡デニッシュを食べるというだけである。
それはたい焼きという文化に触れるという事にはならない。
そういった意味合いからココ東京ソラマチに、
正調「薄皮たい焼 銀のあん」が出店しているのは、
文化事業的観点から見ても大いに正しい事なのである。

営業開始間近には2階デッキ部分にも人だかりが増え始める。
警備員が更に大勢の観光客を引き連れて、
エスカレーターを上がって来てそのまま出入り口を開錠する。
世界各国様々な言語が入り乱れる中を、
颯爽と屋内へ入り込み区画番号29番へ一直線に向かう。
お目当ての「薄皮たい焼 銀のあん 東京ソラマチ店」は、
白く輝く行燈型看板を掲げて営業中である。

シックな木調とガラス張りのショーケースの向こうには、
大きく開かれた窓の奥に焼き型が並ぶ調理場が見える。
ショーケースの中には沢山の“クロワッサンたい焼”が、
立てられて並べられ幾つもの行列を作くり、
意外に明確に違いがある色味がグラデーションを描く。
その横にある保温ケースの中には“薄皮たい焼”が、
やはり立てられて並べられていて品書きの列は3つ。
代金を支払い品薄の“あずき”の焼き上がりを待つ間は、
人出も増え始めたフードマルシェ場内を徘徊する。
世界各国の観光客の間をフラフラ歩き回る事数分、
品も揃って行列も揃った会計口でたい焼きを受け取り、
場内のエスカレーター脇に置かれた銀のイスに腰掛けて荷を解く。

取り出したたい焼きは表面をカリカリに焼き上げられ、
指先をジリジリと炙る様な熱気を放つ焼き立てである。
その紛れも無い薄皮を早速一口齧ってみると、
ガリガリと砕けた表面とサクサクと崩れる中面の歯応えが伝わる。
皮の表面に滲み出た甘味が焦げて造り出す苦味と、
皮自体が発する小麦の風味と甘味が折り重なって混ざり合い、
なんとも絶妙な風合を漂わせて口の中を広がって行く。
皮を構成する生地の色合い的に茶色味が強いのは、
この際立った小麦の風味に関係があるのだろうか。
その小麦と共にほんのりと漂うのが柔らかなアズキの風味である。
なめらかに滑るような舌触りの粒餡は水気が多く、
ホクホクとして口内へモッタリと零れ落ちて来てはユルリと広がる。
サラサラの食感はアズキの皮と豆自体の成分の境界が曖昧で、
少し塊がある漉し餡の様な感覚で口内を席巻する。
サッパリとした甘味とアズキの風味が上品に仕上がっていて、
後味良くスッキリと喉を通過して行くのだった。

硬く焼き上がった皮は芳ばしく、
舌触りの良い餡子は極めて上品な仕上がり。
この様な上品なたい焼きがありながら、
購買できる場所が限られるというのは大変悲しい事である。
全ての支店での販売再開がなされる事を切に願いながら、
頭上に聳えたつ地上600メートル超の圧倒的存在感に浸る。

価   格○あずき 150円
住   所○東京都墨田区押上1-1-2
       東京スカイツリータウン・ソラマチ・タワーヤード2F
営業時間○10:00〜21:00
 
   
  

posted by EY at 21:04| 東京 ☁ | TrackBack(0) | 墨田区のたい焼き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月16日

浪花家 京島店【曳舟@東武スカイツリーライン】

たい焼きを買いに曳舟に来た。

デカい割には存在感が足りないのは、
その焼却場の煙突みたいな配色が原因なのだな。
と、過去最大目視のスカイツリーを一瞥して駅を出る。


再開発が進む駅前は、大型GMSが生活拠点と成るべく営業中。
それでも少し離れれば、昔ながらの商店街が軒を連ねる。
そんな商店街を北へいくと、
京島二丁目交差点のすぐ近くに「浪花屋」がある。


名前のとおり「浪花屋」である。
おにぎりや、のり巻も売っている「伊勢屋」のような「浪花屋」である。
大衆食堂の様な店先には、既にたい焼きも数枚。
時刻は正午。焼きたては断念して購入。


文具屋横の公園で手にしたたい焼きは、
宛ら羽二重餅の様な柔らかさ。でろん、としている。
時間的にこれは仕様がない。でも十二分に熱い。
が、それ以外に決して小さくはない違和感を覚える。


他の「浪花屋」のたい焼きを思い出してみる。
全長は小ぶりで、「浪花屋」的なのだが、
皮の色とその質感が、大凡「浪花屋」らしくない。
皮の色はともかく皮の食感が独特。
たい焼き自体は甘めの印象。

薄皮のモチモチ。
これは時間の経過が成せる技なのか、
はたまた、ここ曳舟の「浪花屋」の独自技術なのか?


これは確認せねば。
急ぎ来た道を折り返し、もう一件の「浪花屋」へ向う。



価   格○たいやき 140円
住   所○東京都墨田区京島2-9-7
営業時間○[甘味処]6:30〜18:30
        [たい焼き]9:00〜18:30
        月曜日定休


posted by EY at 00:13| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 墨田区のたい焼き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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