東京のたい焼き ほぼ百匹手帖

2015年12月06日

おめで鯛焼き本舗 ザ・マーケットプレイス東大和店【東大和市@西武拝島線】

     
 
たい焼きを買いに東大和市に来た。

改札を出たら左へ進み駅前ロータリーを迂回し、
スケートセンターとボウリング場の前を進む。
青梅街道と合流する桜街道へ出たら左へ進み、
桜ヶ丘市民広場に至る頃になると、
目的地である「ザ・マーケットプレイス」の姿が見える。
敷地内へ入って建物一階部分にある、
FOODS ALLEY入口脇で営業しているのが、
「おめで鯛焼き本舗 ザ・マーケットプレイス東大和店」である。

施設内は午前10時で既にかなりの買い物客があり、
広大な駐車場は沢山の自動車が犇めき、
建物の周りでは期間限定出店品やキャンペーン商品が並ぶ。
子供の各種感情が入り混じった甲高い喧噪が木霊し、
其れに併せた大人のこれまた各種感情が入り混じった声が響く。
建物内部もソレは同様であり、
スーパーマーケットへ向かう客の足取りは早く、
来店を告げる老人は忙しなく幾度も店頭の呼び鈴を鳴らす。
そして此処「おめで鯛焼き本舗」の会計口にも、
既に財布を握りしめ会計で御婦人がつり銭を受け取っている。
当然の如く一番乗りであろうという予想を覆され、
意表を付かれたが何にせよ繁盛しているのは“おめで鯛”。
気を取り直し早速御婦人の後に付いて順番を待ち、
当然一番乗りとかいう傲慢な考えを深く反省するのだった。

店舗内には男女の店員さんが2人体勢で切り盛りしている。
男性店員は焼き型の前に立ち、
看板商品の“お好み鯛焼き”を作り始める。
女性店員さんは会計を担当しながら、
折を見て細かな雑役を担っている。

順番が回って来ていつも通りの注文をお願いして、
番号札2番を受け取って会計口を離れ、
少々の待ち時間を隈なく店先を眺めて過ごす。
店舗は茶色い板壁に行燈型看板と品書きを頂いた軒と、
エンブレムを配した格子窓を模した腰壁が和風を際立たせる。
店の前には行列誘導用のベルト付きポールが置かれている。
広い間口は三面構成になっていて大きく開かれた会計口と、
ガラス窓の前にたい焼きを立てるスタンドを置き、
その奥に茶褐色の6連式焼き型を4台並べ、
たい焼きが焼き上がる様子が一望できる所謂見学用窓と、
窓ガラスの前に小豆色の暖簾が掛けられ、
巨大な銅鍋で“自家製あんこ”が作られている場所に分かれ、
その全てに大小様々な品書きが貼られている。

たい焼きの他にも“ソフトクリーム”も売られている。
加えて十勝小豆100%使用“自家製あんこ”の販売もあり、
ご丁寧に御汁粉のレシピまで貼られている。
毎日店舗で炊き上げられているという餡子は、
今現在は銅鍋に僅かな痕跡も見当たら無い。
鍋は綺麗に磨かれて光沢を放ち、
その周りも綺麗に清掃されて清潔感に溢れている。
一度その現場を見てみたいモノであると、
恨めしく銅鍋を眺めている間にも次々来客がある。

焼き型の上は既に各種たい焼きで目白押しで、
其れを店員さんがプラスチックのトングと鋏を巧みに操り、
トングで摘まみあげて化粧断ちをして、
窓の前に置かれたスタンドへ綺麗に立てて並べて行く。
その華麗なトング捌きの間に焼き型へ生地を落とす事も忘れず、
焼き型は常に何かで満たされた状態を維持し続けている。

大型商業施設で軽食を取るという事は“イベント”の一環である。
食事であれ間食であれ手軽に取れるのが重要であり、
その点に於いてたい焼きは他の軽食勢より抜きん出ていると思う。
鯛の形をした中には何でも入る。
甘味は言うに及ばず食事なら“お好み焼き”でも“ピザ”でも、
果ては“うどん”から“リゾット”に至るまで何でも挟んでしまう。
それは無限に近い包容力であり可能性でもある。

やがて番号札2番の呼び出しを受け、
焼き上がったばかりのたい焼きで膨らんだ紙袋を受け取る。
パンチ穴から噴き出す熱気がビニール袋を曇らせる。
ズシリと重たい袋を提げて店舗を後にして、
駐車場に面した植え込みに設えられたベンチで荷を解く。

手に取ったたい焼きは「おめで鯛焼き本舗」なので、
当然ニッコリとヱビス顔微笑んでいて、
横っ腹に“昇運”“招福”の文字を抱いている。
ふっくら膨らんだ丸みある身体からは甘い玉子の香りが漂う。
焼き固められた表面はザラリと細かな指触りだが、
分厚い皮は全体的にフワッと柔らかな感触が支配している。
齧り付いてみると口に広がる玉子と粉の風味はアッサリで、
皮の内側は結束が緩く舌の上にホロホロと崩れて積もる。
それも噛み締めればモチモチの歯応えを発揮して、
粉の風味がより鮮明になって口内に広がる。

そして自慢の餡子はたい焼きの中にタップリ仕込まれている。
甘さは控えめでアズキの粒立ちが良く“豆”としての食感が良く、
内包された濃厚な風味が淡泊な味わいの皮に絡む。
水気が多く滑らかな舌触りで皮と口内をアズキ色に染め上げると、
更にアズキの風味が強調され控えめな甘味がより強固に引き立つ。

姿形からして既に縁起が良い「おめで鯛焼き本舗」のたい焼きは、
先ずはその微笑みで買い求めた人々をも笑顔にしてしまう。
そして当然食べてみればその味わいで更に笑顔を齎してくれる。

価   格○つぶあん 140円
住   所○東京都東大和市立野3-1344-1
       the market Place 東大和 1F
営業時間○10:00〜21:00
       不定休(the market Place 東大和に準ずる)
 
   
  

posted by EY at 21:56| 東京 ☁ | TrackBack(0) | 東大和市のたい焼き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。